【香港支店 駐在員発】現地レポート その1~新型コロナウイルス編~
NY、上海、ホーチミンに続いて、今回は当社の香港支店駐在員発のレポートをお届けいたします。今回は第1弾として、昨年12月末より新型コロナウイルスの「第5波」の状況下にある香港についてお送りいたします。
香港では2021年12月31日から現在までを第5波と定義しています。しかし、第「5」波とはいうものの従来の感染ケースは水際での発見が多く、これまでは市中感染がほとんど発生していませんでした。コロナウイルスの脅威が香港市民に身近に迫ったのは今回が初めてとなり、第5波序盤は厳しい規制が課されました。バー、美容院、映画館、その他レジャー・エンタメ施設等、様々な業種への営業停止命令、学校への登校禁止、飲食店やスーパーマーケットの営業時間大幅短縮など、生活や経済活動に大きな支障が出ました。一時期はスーパーマーケットでの生活食料品や生活消耗品、薬局での薬類の買い占めが相次ぎ、当時は香港全体がパニック状態に陥っていたといえます。4月頃から感染者が減少し規制は徐々に緩和され、状況は回復してきましたが、6月中旬頃から再び感染者が増加しており、感染者数は未だ高止まりの状況が続いています。
2022年3月上旬のスーパーの様子。 |
◆行動規制について
香港ではマスクの着用義務があり、違反者には罰金が課されます。また、ワクチンの接種回数により入場できる施設が制限されています。2022年8月現在は、3回ワクチンを接種していないと飲食店等に入ることができません。ワクチンを3回打ちマスクを着用さえしていれば今まで通りに近い生活ができるものの、日本と比較すると、法令で行動が厳しく規制されている状況です。