こんにちは!神栄物資事業の鋳物担当です。
今回は「タイ・ベトナム現地塗装のメリット」についてご紹介します!
鋳物製品はその耐久性や機能性から、生活用品やインフラ設備、自動車産業をはじめとする様々な分野で使用されています。一方で、鋳物の外観や耐食性を向上させるためには適切な塗装処理が不可欠です。本記事では、鋳物の塗装工程について、第三国、タイ・ベトナムにて鋳物塗装を行うメリットとともにお話ししていきます。
現地塗装のメリット
鋳物に塗装を施す最大の目的は、耐食性を高めることにあります。鉄製の鋳物は錆びやすい性質を持っているため、表面を塗装によって保護することで、使用寿命を延ばすことが可能になります。
金属類は相対湿度60%以上では急激に錆びますが、30%以下ではほとんど錆びることがなくなります。
それらを踏まえたうえで、第三国で現地塗装をするメリットとしては、
・塗装費用が安くコストダウンにつながります。
・特殊な塗料を除けば現地で原料の調達が可能。よって安定した納期を提供できます。
現地での塗装はコストダウンにもつながり、錆びの悩みも解消!の一挙両得のご提案ができ、タイやベトナム現地での塗装をお勧めしています!
また、先で挙げたメリットだけではなく、鋳物塗装は見た目を美しくする役割もあり、製品の付加価値を高めてくれます。鋳物の塗装には、さまざまな種類があります。代表的なものとしては、一般的なラッカー塗装、耐熱性が求められる場合に使用されるシリコン塗装、さらには環境に配慮した水性塗装などが挙げられます。それぞれの塗装方法によって特性が異なるため、製品の用途に応じた選択が重要です。
ご相談をいただけましたら、長年の経験と知識から、お客様へ最適な塗装方法をご提案します。
次に、錆対策を含む当社で対応可能な塗装についてご紹介します。
対応可能な塗装について
■タイ・ベトナム工場で対応可能な塗装は以下の通りです。
〇エポキシ粉体塗装 エポキシ粉体塗装とは、エポキシ樹脂を主成分とする粉末状の塗料を、電気的な力(静電気)を用いて鋳物の表面に吹き付け、その後高温で焼き付けることにより、硬化させる塗装方法です。この塗装法により、鋳物表面には厚く均一な塗膜が形成され、優れた物理的・化学的耐性を持つ仕上がりが実現します。特に、耐食性や耐化学薬品性に優れているため、鋳物製品の寿命を大幅に延ばすことが可能になります。
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■塗装製品の検査
膜厚計での膜厚検査や剥離試験(クロスカット試験)を抜き取りで常時行っております。
・膜厚測定検査とは、塗膜の厚みを測定する検査です。
・剥離試験(クロスカット試験)とは、塗装の重要な品質性能である密着性・付着性を調べる試験です。
このように、当社では幅広い塗装に対応するとともに、検査により高い品質を保持しています。
現地へ行く度に工場視察や開拓をし、安定した生産背景を維持し、お客様の多様なニーズにお応えしています。
おわりに
当社の鋳物は高品質かつ多彩です。
それは、工場との信頼関係があって成り立つものだと思っています。
お困り事などありましたら、ぜひその内容をお聞かせください。
第三国での生産(チャイナプラスワン)、タイやベトナム生産でのコストダウンなど、どんなことでもご相談ください!
産業資材部 鋳物担当
Tel. 078-392-6988
受付時間 : 9:00~17:00
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