パーティクルセンシングモニターのご紹介

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パーティクルセンシングモニターのご紹介

いつも神栄公式ブログ「さらに神栄!」をご覧いただき、ありがとうございます。
広報担当です。
今回は、神栄テクノロジー株式会社のイチオシ製品の1つ「パーティクルセンシングモニター」のご紹介です。

本ブログでは、これまでも新製品発表のたびに「パーティクルセンシングモニター」の記事を掲載してきましたが、どのようなラインナップがあるのか、そもそもどのような用途で使用できるものなのか・・・などなど、改めて分かりやすくまとめてみましたので、ぜひ最後までご覧ください!

なお、より詳しい専門的な情報をご覧になりたい方は、以下の専用サイトをご確認ください。
「パーティクルセンシングモニター」専用サイト

<過去の記事>
2021年1月21日
空気清浄度管理に最適な新型パーティクルセンシングモニター販売開始のお知らせ
2021年5月25日
産業用パーティクルセンシングモニター『AES-FPM』販売開始のお知らせ
2022年3月30日
製造品質向上に役立つパーティクルセンシングモニターの新モデル販売開始のお知らせ
2022年9月7日
粉じん濃度の見える化を実現するパーティクルセンシングモニターの新モデル販売開始のお知らせ

「パーティクルセンシングモニター」とは?

そもそも「パーティクルセンシングモニター」とは、何でしょうか???

「パーティクル」(particle)=粒子
「センシング」(sensing)=計測する
「モニター」(monitor)=装置

つまり、粒子を計測する装置ということですね。
もう少しかみ砕いて言うと、空気中に漂っているチリやホコリ、粉じんなど・・・目に見えない小さな粒を計測することができる装置です。
似たような名称で「パーティクルセンサ」や「パーティクルカウンタ」というものもありますが、機能としてはほぼ同じです。

パーティクルセンシングモニターの用途

では、どのような用途で使用するものなのでしょうか?
実際にどのような場所で使用されているか、のぞいてみましょう。

○クリーンルーム

 

 

 

 

 

 

まずは「クリーンルーム」です。
クリーンルームとは、日本語にすると防塵(ぼうじん)室、つまりチリやホコリが入らないように管理された部屋のことです。
このような空気のキレイさを専門的には「空気清浄(せいじょう)度」といいます。
精密な部品を製造する工場では、品質不良や不具合の発生につながるチリやホコリは大敵です。
パーティクルセンシングモニターを設置することで、空気がキレイな状態に保たれているかを監視することができます。
半導体や積層セラミックコンデンサをはじめとする各種電子部品、レンズなどの光学部品、駆動系ユニットを中心とする様々な自動車部品などの製造現場で使用されています。

○食品製造

 

 

 

 

 

 

次に、食品加工工場や調理現場などにおける衛生管理です。
食品については、安全・安心であることが重要なことは言うまでもありませんが、HACCP(ハサップ)と呼ばれる管理手法が2021年6月に制度化され、原則として食品を取扱うすべての事業者は、HACCPに沿った管理を行うことが義務となりました。
食品の衛生管理のために、空気中に漂う小さな粒子に付着した微生物による汚染を防止するという観点から、空気清浄度をモニタリングすることが非常に重要となります。

○医療施設

 

 

 

 

 

 

病院などの医療施設では、患者や医療従事者の感染防止対策として、適切な空調制御や衛生管理が大変重要です。
手術室やICU(集中治療室)において、ウイルスや菌が付着する粒子が空気中に漂っていると感染リスクが高まりますが、パーティクルセンシングモニターを設置することで、空気環境の見える化を実現することが可能になります。
また、特に高い品質管理が求められる薬剤を調合するための無菌調剤室における空気清浄度管理にも使用できます。
さらには、オプションの温湿度センサを使用することで、空気清浄度と併せて温度・湿度の管理も行うことができます。

○塗装工程

 

 

 

 

 

 

自動車などの塗装工程では、塗装面に異物が付着すると、表面に突起ができてしまい、外観不良となり、作業のやり直しが必要となります。
この「ゴミ・ブツ」の付着を防止することが、生産効率の向上には不可欠です。
パーティクルセンシングモニターであれば、塗装ブース内にゴミ・ブツを持ち込まないための対策として、塗装ブース前室の空気清浄度の常時監視を可能にします。
作業者に清浄度の異常を知らせるための警報用途だけでなく、連続測定データから、どの時間帯にゴミ・ブツが多く発生しているのかを把握するなど、工程改善用途にも使用されています。

これらの他にも、サーバやネットワーク機器を設置するデータセンター、機能性フイルムやディスプレイ、充電式電池などの製造、グラビア印刷・・・様々なシーンで使用することができる製品です。

ラインナップ

様々な用途で使用できる。パーティクルセンシングモニターですが、用途に応じて、機能別に大きく分けて3種類の製品をご用意しています。
違いの1つは、計測できる粒子の大きさです。
大きさといっても目に見えないものですので、「μm」(マイクロメートル)という単位を使います。
μmは、1メートルの100万分の1、1ミリメートルの1,000分の1という、非常に小さな単位です。
もう1つは、空気のキレイさを、粒子の数で測るのか、濃度で測るのか、の違いです。
少し分かりにくいですが、粒子の数で測る場合、例えば、1㎥(1辺が1メートルの立方体、1,000リットル)の空間に粒子が何個あるかで表し、濃度で測る場合は、1㎥の空間に粒子が何グラムあるかで表します。
グラムと書きましたが、実際は、「μg」(マイクログラム)という、μmと同じく非常に小さな単位を使います。

■AES-FPシリーズ(微粒子計測モデル)

 

 

 

 

 

 

 

0.3μmまたは0.5μm以上の粒子の常時監視が可能なモニターです。
粒子の数を計測するモデルで、清浄度クラス1,000~100,000と呼ばれる範囲に対応しています。
清浄度クラスというのは、クラス1,000であれば、1立方フィート(1辺が1フィート=30.48㎝の立方体、約28.3リットル)あたりの粒子が1,000個以下であることを示しています。
センサユニットは着脱が可能で、生産装置等へ組み込んで使用することもできます。

■AES-LPM(粗粒子計測モデル)

 

 

 

 

 

 

 

5μm~50μmのやや大きめの粒子を計測するモデルで、清浄度クラス10,000~100,000に対応しています。
塗装工程や各種製造工程での粒子の常時監視が可能なモニターです。
異物が付着・混入する「コンタミネーション」を防止し、品質向上と不良率低減を低コストで実現するモニターです。

■AES-MCシリーズ(粉じん濃度計測モデル)

 

 

 

 

 

 

 

作業現場や工場内における粉じん濃度の常時監視ができる、労働安全衛生管理におすすめのモデルです。
1㎥あたり0~300μgの範囲で計測できます。
粉じん濃度の見える化と作業員の健康対策を低コストで実現します。
センサユニットは分離可能で、単体でも使用できます。

 

以上をまとめると、空気清浄度を監視するには「微粒子計測モデル」、大きな粒子の付着を嫌う現場のコンタミネーション対策には「粗粒子計測モデル」、作業現場環境の粉じん濃度の計測には「粉じん濃度計測モデル」がおすすめです。

 

おわりに

神栄のパーティクルセンシングモニターは、シンプルな操作性と低コストを追求した製品で、多様なニーズに合わせて最適なモデルを選んでいただくことができます。また、様々な通信規格に対応し、複数台のモニターを設置して、ネットワークを構築することや、ご用意している専用のアプリケーションソフト(モニタリングソフトウェア)を使用いただくことで、多点計測が容易に行え、遠隔監視やデータの一元管理も可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

用途に合わせたご提案をさせていただきますので、まずはお気軽にお問合せください。

 

 

 

 

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