世界2拠点体制で優位性ある事業を展開
当社子会社の神栄キャパシタ株式会社(以下、神栄キャパシタ)は1965年、世界で初めてポリプロピレンフイルムコンデンサの開発に成功しました。以来、優位技術のもと映像・照明・音響の各市場に進出し、小型化・高性能化ニーズに応える多様な製品を供給してきました。
また、生産においては長野・マレーシアの2拠点体制を構築し、高性能品から普及品まで世界レベルで適地生産・適地販売を推進しています。
電子重要部品として製品開発が進むコンデンサ分野で、競争力ある事業を展開しています。
世界初の高耐熱ポリプロピレンフイルムコンデンサを開発
家電分野では省電力化が可能なインバータを搭載した製品が主力になろうとしています。
神栄キャパシタは各種機器のインバータ化に対応し、高周波・大電流で、しかも高耐熱を実現した回路用ポリプロピレンフイルムコンデンサを業界で初めて開発しました。
照明機器やスイッチング電源などの分野で需要の増大を見込むほか、デジタル化に対応したコンデンサの開発も進めています。
コンデンサとは
コンデンサとは、多くの電子機器に使用される重要な電子部品のひとつです。
神栄キャパシタのコンデンサはオーディオ機器、インバーター照明回路、LED照明の電源回路、産業機器高電圧回路など幅広い分野で使用されています。
新領域への技術開発
コイルの共振現象を利用した磁界共鳴式は、電気自動車(Electric Vehicle, EV)のワイヤレス給電システムの一つとして期待されています。そのシステムの主要部品の一つとなる高電力用の共振コンデンサには、有力な選択肢としてフイルムコンデンサがあげられます。
神栄キャパシタは長年積み重ねてきた、ポリプロピレンフイルムコンデンサの製品開発力と国内外の製造力を生かし、車載を含む産業機器分野において、新規ご設計段階からカスタム対応も含め、ご対応・ご提案できる製品開発にチャレンジしてまいります。
最後に
今後需要が大きく拡大する事が見込まれる産業機器分野向けに、世界で最も薄いポリプロピレンフイルムを採用したポリプロピレンフイルムコンデンサ『LEXA』シリーズの開発に成功しており、今後は、産業機器分野において特に設計面のご要求に対するソリューションを提供してまいります。
一方、EV化が加速する中で、車載電子部品需要の拡大が進んでおりますが、神栄キャパシタとしては特にポリプロピレンフイルムの特性が要求される、DC-DCコンバータ、車載充電器、ワイヤレス給電といった夫々の回路用途に対し、長年蓄積したポリプロピレンフイルムコンデンサの製品開発力と国内外の製造力を背景として、製品ラインナップを充実させてまいります。
神栄キャパシタ株式会社 |