物資事業本部の工業製品部およびShinyei Corp. of Americaは、電子製造本部の神栄テクノロジー株式会社が開発し製造する衝撃試験機「小型高性能衝撃試験機 PDST-230M」の輸出売上第1号を船積しました。本試験機は2018年に新たに製品化を果たしたモデルで国内販売実績を重ねておりましたが海外への輸出実績はなく、2019年10月に工業製品部の営業担当者が米国の大手音響部品メーカーを出張訪問し、本試験機を提案することで商談をスタートさせました。
携帯端末等が落下した際に内部の部品にかかる衝撃加速度は1万Gを超え、これを試験機で再現するのに5mもの高さが必要でしたが、2014年から神栄テクノロジー株式会社がプルダウン方式という画期的な方式を採用し開発を進め、強力で安定した衝撃加速度の再現と、試験機の高さ1.8mという小型化を両立させることに成功しました。コロナ禍の中、米国のお客様と同社つくば事業所をオンラインで繋いでのデモ運転やプレゼンを進めたことで競合他社との価格競争を性能面での優位性でカバーし、その後のコロナ禍による商談の遅れはありましたが、2020年11月に受注となり、懸命の短納期対応を経て、2021年3月に輸出売上第1号として船積することができました。
今後も当該顧客の別工場向けの追加受注や米国の他の顧客への提案営業を進めて輸出拡大に努めてまいります。
神栄株式会社 工業製品部 |
Shinyei Corp. of America |
衝撃試験装置 PDST シリーズ |