SHINYEI History #20 事業拡大の基盤整備
繊維製品の取扱いの拡大に向け、繊維取引の中心であった大阪に関連部門を集約することとし、1970年(昭和45年)1月に、大阪市北区梅田1丁目にある大阪駅前第1ビルの一角を購入して大阪支店を開設しました。
当初は同ビル10階に事務所を構えましたが、業容拡大に伴い、1972年(昭和47年)11月に7階に移転して面積が約2倍となり、1979年(昭和54年)1月からは電機部門も加わりました。
また、1973年(昭和48年)11月には、1948年(昭和23年)8月に開設していた福井営業所を支店に昇格しました。
福井県は、日本有数の絹羽二重の生産地として繁栄してきた織物産地であり、生糸の販売から、織機など各種設備機械や化合繊原糸、織物・レースの販売へと次第に営業範囲を拡げていきました。
この時期、高度成長による労働力不足や高学歴化による賃金上昇など、労働をめぐる環境が大きく変わり、新しい時代に適応した労働条件の整備が大きな課題となりました。
これを受けて、労働時間の短縮や年間休日数の増加、社員教育制度の確立、新たな人事処遇・賃金制度の導入を進め、従業員の財産形成を支援する従業員持株会や従業員の相互扶助を目的とする自主運営機関である「神栄共済会」の発足、各工場への女子寮・体育館の建設など福利厚生も充実し、労働環境の改善に取組みました。
大阪支店が入居していた大阪駅前第1ビル(1990年頃) |
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