SHINYEI History #15 本社復帰と株式上場

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SHINYEI History #15 本社復帰と株式上場

事業を再開するにあたり、綾部工場に疎開していた本社を早急に神戸市に復帰させる必要がありましたが、疎開前の本社があったビルを含め、戦災を免れたビルのほとんどが連合軍に接収されていたため、新しく事務所を建設することとしました。
場所は、神戸市生田区(現在の神戸市中央区)中山手通2丁目108番地のトアロード沿いで、1947年(昭和22年)2月に工事の大半ができあがった時点で本社を移転し、神戸での営業を再開しました。
その後、業容拡大に伴い事務所が手狭となったことから、鉄筋コンクリート造地下1階・地上2階建の本館を増築し、1952年(昭和27年)1月から使用を開始しました。
また、蚕糸業の再開に伴い、1947年(昭和22年)3月に商号を改めて「神栄生絲株式会社」に変更しました。

1949年(昭和24年)5月14日に証券取引所が再開されると、同日に大阪証券取引所に、翌々16日に東京証券取引所にそれぞれ株式上場の登録を行いました。
ちなみに、同年5月末時点の上場会社数は、大阪361社、東京485社であったと記録されています。
また、株式上場に先立ち資本増強を行っており、上場時の資本金は4,000万円、発行済み株式は80万株となっていました。

 

1952年に増築した本社本館社屋

 

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