新型コロナウイルス感染症ワクチン物流用温度ロガーの供給対応について

電子関連
『TempView』GT002-T-DF

新型コロナウイルス感染症ワクチン物流用温度ロガーの供給対応について

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの日本国内における接種体制の整備が進められている中、武田薬品工業株式会社によるモデルナ社の新型コロナワクチンが国内の冷蔵冷凍倉庫を出て各接種会場に届けられるまでの保管・輸送に用いられるツインバード工業株式会社(本社:新潟県燕市、代表取締役社長:野水 重明、以下「ツインバード」といいます。)製ディープフリーザー SC-DF25WLに搭載される温度ロガーとして、当社子会社の神栄テクノロジー株式会社(本社:神戸市中央区、代表取締役社長:岸本勝、以下「神栄テクノロジー」といいます。)が製造・販売する『TempView』GT002-T-DFが採用され、5,000台を受注し供給を進めていることは、2021年1月8日に発表した通りです。

この度、厚生労働省が各自治体へ供給する、各市区町村の医療機関等の接種会場で使用される新型コロナワクチン保管用ディープフリーザーについても SC-DF25WL の採用が決定し、ツインバードから5,000台が供給されることとなり、これに用いられる温度ロガーについても神栄テクノロジーの『TempView』GT002-T-DFが採用されましたのでお知らせいたします。

2021年1月8日発表分5,000台と併せまして、新型コロナワクチンのディープフリーザー温度計測・管理用として温度ロガー計10,000台を受注したことになります。

また、新型コロナワクチンの全国各地の冷蔵冷凍倉庫内における温度計測・管理に、神栄テクノロジーの『TempView』GT001-T(温度センサ内蔵型)が採用されることが決まりました。これにより、新型コロナワクチンの物流から接種会場での保管まで、ワクチンが国内に届いてから国民の皆さまが接種を受けるまでの物流過程における温度計測・管理が、『TempView』により行われることとなります。

今回追加受注したワクチン用ディープフリーザー向けの概要

設置イメージ(温度ロガー本体はディープフリーザーの外部に設置し、リード線を庫内に挿入して先端の温度センサで計測)

(1) 用途:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの医療機関等の接種会場におけるディープフリーザーによる保管時の温度計測・管理
(2) 製品名:物流用データロガー G-TAGシリーズ
TempView(校正証明書付き)
型番 :GT002-T-DF
(3) 販売先:ツインバード
(4) 受注台数:5,000台

 

 

ワクチン保管用倉庫の温度計測・管理用温度ロガーの供給

 

『TempView』GT001-T

『TempView』GT001-T

医療機関等の各市区町村における接種会場に新型コロナワクチンが届けられるまで、各地の冷蔵冷凍倉庫においても適切な温度でワクチンを保管する必要があり、加えて倉庫内の温度分布を評価する「温度マッピング」も実施する必要があります。この実施方法はWHO(世界保健機関)が示すガイドラインであるテクニカルレポート(No.961、2011)で定められており、この中で求められている温度ロガーの要件を『TempView』は満たしていることから、物流過程における冷蔵冷凍倉庫での温度計測・管理でも採用されることとなりました。なお、倉庫管理用としては温度センサ内蔵型であるGT001-Tを供給いたします。

 

今後の展開

新型コロナワクチンに限らず、医薬品については、有効性と安全性を保持するための温度管理が必要とされ、国内においても「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」により、いかなる温度帯であっても、それぞれの医薬品ごとに定められた一定の温度範囲を維持すること、保管温度をモニタリングし記録を保持すること、温度管理に必要な機器の性能を保つため定期的に保守・校正を行うことなどが定められています。

神栄テクノロジーの温度ロガー『TempView』は、GDPガイドラインに準拠した医薬品の温度管理に最適な機能を備えています。また定期的に必要となる校正サービスにも対応しており、今回供給する新型コロナワクチン物流用の『TempView』についても、神栄テクノロジーにおいて定期的に校正を行い、適切な温度計測・管理を維持できるようにいたします。新型コロナワクチン用途で採用された実績を基に、広く医薬品全般にわたってこの温度ロガーを使用して頂くことにより、国民の皆さまが安心して服用できる医薬品の提供に貢献できるよう、引き続き取り組みを進めてまいります。

 

神栄テクノロジー株式会社
物流用データロガー G-TAGシリーズ